
手に心地良いでこぼこ

手に持ったときに、ちょうど指の置き所にフィットする「でこぼこ盃」です。この自由な形がお酒の時間を楽しくしてくれそうです。カラーバリエーションは5色。もちろん手づくりですから色の出方や釉薬の垂れ方が微妙に違います。丸や四角の食器に加えて、すこし食器棚にも変化を与えてくれそうなこの形。何とも、ふにゃっと落ち着く感じが心地良いのです。
盃にも珍味入れにも

37歳のときに、やきものに出会った上島さん。若いときから立体造形には興味があったそうですが、様々なまちを経て、郷里で陶芸の道に辿り着きました。能登島での1年間の修行を経て独立したときに、付けた窯の名前は「遊陶房」。そこには自由に創りたいという思いが込められています。生み出された作品も、ぜひ自由に使ってほしいとのこと。盃ですが、珍味を入れるときに使ってもいいですし、小物入れなど食器以外に使ってもok。あなたの発想で、どんどん器に命を吹き込んでください。
眉丈山のエネルギーを受けて

遊陶房のある中能登町金丸地区は、眉丈山という、眉のように低くなだらかな丘陵のふもとにあります。陶芸市などで自分の作品を売っていると、お客様から「これは、何焼ですか?」と聞かれる事が多かったとか。そこで、自宅の裏山である眉丈山の名前をとって「能登・眉丈山焼」と銘打ちました。創作のアイディアや考えをまとめるときなど、よく眉丈山を歩くという上島さん。自然のエネルギーを受けて、それを作品に込めていきます。能登の自然が、ものづくりに与えるインパクトは、きっと大きいのでしょうね。
旅するあなたに能登・眉丈山焼

遊陶房の「遊」には、離れた土地に行って風物を楽しむ、勉学するという意味もありますが、その名のとおり上島さんの活動範囲は、実にワールドワイド。陶芸家になる前は、サウジアラビアでエンジニアとして働いたり、ヨーロッパの輸入雑貨を取り扱ったり・・・という仕事をしながら、サハラ砂漠の西端マラケシュ、北欧のヘルシンキ、花の都パリや大都会ニューヨークへ。様々なまちを旅した彼が、郷里である能登で一生の仕事となる焼きものと出会います。「どんなに稼ぎが良くても、これは俺の仕事じゃないと思っていたから。」と、陶芸家への転身をふりかえります。遊陶房hpより「それから20年あまりを経て改めて旅と創作の相関関係を再確認した。そう私にとって、旅することこそ創ること。」死ぬまで現役でいたいと話す上島さんの目標は100歳まで創り続けること。人生の旅を軽やかに進む上島さんの創作への意欲は尽きることがありません。
能登スタイル「のとびと」へ
商品名 | でこぼこ盃 |
内容量 | 1個 |
寸法 | 75×60×38mm |
製造者 | 遊陶房上島英揮 〒929-1521 鹿島郡中能登町金丸 0767-72-2598 |
備考 | 手づくりのため、商品画像と色が多少異なる場合があります。 |