能登ワインでは、すべての商品にワイナリー周辺の農園で育ったぶどうを使っています。ワインがぶどうの果汁を発酵させるとてもシンプルなお酒だからこそ、原料は新鮮、安心で質のよいものにこだわっているのです。早速、畑に行ってみると、足元に何やら白いものが・・・。地元穴水町の特産品である牡蠣の殻を3年間野積みにして塩分を抜き、畑に撒いているとのこと。ミネラルやカルシウムをたっぷり含んだ土ができ、糖度が高くほどよい酸味がある上質なぶどうが実るそう。能登でしか造れないワインそれが能登ワインなのです。フルーティな味わいを支えるもう一つの特徴が加熱処理をしないこと。通常、ワインを瓶詰めにする際、熟成の進行を抑えるため熱を加えて酵母の働きを止めるのですが、能登ワインでは果実の香りや味わいを大切にしたいとフィルターで酵母を除去しています。これが生ワインと呼ばれるもの。その理由を尋ねると「手間はかかるけれど、その方がおいしいから」。シンプルなのに深い、まるでワインのような言葉が返ってきました。