穴水町の中心部から車で約20分ほど。穏やかな内浦の海岸線沿いに位置する甲地区。細い道路が集落の中を走っています。
その集落の中にこの味噌を造る「高尾商店」はあります。道路と海に挟まれた立地。隣には川も流れて、反対側には畑が広がっていました。広い加工場、その中には麹室もあり、すぐ後ろにある海から波の音が聞こえてきます。
そして一番奥にあるのが樽の保管スペース。寒い時期に仕込まれた味噌が、木の樽に入ってどっしりと佇んでいました。
加工場の裏口を出ると、大きなイチジクの木が佇み、目の前には広大な海が広がっています。
対岸には能登島や七尾が、そして条件が良ければ立山連峰を大きく望むことが出来るそうです。
秋になると、ご主人と息子さんが”稲刈り”に出かけます。味噌に不可欠な麹をつくるための米作り。
仕込みの前から味噌造りは常に動いているのです。