社長の柴田さんは東京生まれの東京育ち。ワールドエコロジーが行っていた海水の利活用事業で石川県の誘致を受けて10年前に輪島にやってきました。
事務所を構えたのは、廃校になって間もない小学校。校舎だけでなく体育館や校庭もまるごと借り受けて事業を始めました。東京と行ったり来たりの生活でしたが、地元のお祭りや集まりに積極的に参加。自ら地域に飛び込んで交流を図りました。
食文化や自然、人とのふれあい―輪島での時間を重ねるうちに柴田さんの中にひとつの思いが生まれました。「輪島らしさを全国に発信したい。県外に住んでいる人の気持ちが分かる自分にしかできないことがきっとある。」輪島の風を届けるという意味を込めた輪風堂はこうして生まれたのです。
大切にしているのは喜ばれる商品であること。「買った人、贈られた人など、商品の先にいるすべての人が和やかな気持ちになってくれたら。」商品の検品、包装、詰め合わせなどを手作業で行うのには、そんな願いが込められています。