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篠原敬 「珠洲焼」 一輪挿し
能登の珠洲焼作家・篠原敬の一輪挿し
珠洲焼の黒が、静かな存在感を漂わせる一輪挿し。珠洲の土と自然釉が織りなす黒の風合いが、山野草などの野に咲く草花を引き立てます。珠洲焼作家・篠原敬が、珠洲の土と向き合って一つ一つ作り上げました。
珠洲焼を始めた当初は、旧柳田村にある故角偉三郎氏が使っていたというアトリエで制作を行っていましたが、その後現在の珠洲市にセルフビルドのアトリエを構えました。 工房を訪れて一番驚いたのが、工房の周りにある”薪”の多さ。 1回の窯炊きで使う薪の量は600束にもなります。 その薪が、アトリエの内外、そして敷地の外にまで至る所に美しく積み上げられていました。 実家がお寺で、自身もお坊さんとしての経歴を持つ篠原さん。アトリエ名の「ゆげ」とは、仏教の言葉だとか。言うならば、「目的のない遊び。」子供は、目的を持たなくても無邪気に遊んでいられる。しかし大人は、何をするにしても目的を持ってしまうのです。そんな、子供のように目的をもたない遊び、その気持ちを持つことを制作活動に込めているようです。 工房に並ぶ不思議な造形物。 これは、“ゼーゲル”と言って、温度計の代わりとなるもの。 自作の窯には温度計がついてなく、このゼーゲルを一緒に入れて、曲がり具合で温度を知るのだそうです。 工房の壁にはこのゼーゲルがずらりと並んでいました。 その数は、今までの窯炊きの数だそうです。
篠原さんに聞いてみました。 -制作活動の中で心がけていることは? モノが圧倒的にせまってくるものではなく、すきや余裕を持たせることを心がけているんです。花器は花を生けて完成だし、器は料理を盛りつけて完成します。 また、職人ではないので、同じものを作ると言う気持ちではなく、今自分が生きている空気感や暮らし、それがモノに反映していくべきだと思っています。この時代を生きて呼応して作られたものでないとモノには力がないと思うんです。 なので、同じものを作る時でも、毎回デッサンをして、その瞬間の自分が生み出せるモノを作っています。 -形への思いは? いつも最初にデッサンをします。その時にラインを頭に入れるんです。 珠洲焼きは黒が基調なので、ラインがすごくでます。そのラインを、心が鎮まるようなラインを求めていますね。 -篠原さんにとってモノ作りとは? 土で何か形を作ると言うことは、僕に取っては自分の心を鎮めることであり、同時に自分の中にある優しさを引き出すということでもあります。
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