じんわりと優しい甘さ
とろーり、くるくると巻いてゆっくりなめる。じんわりと口の中に広がる優しい甘さは、お米の味です。砂糖の甘さとは違う、お米のほんのりとした甘さが何とも言えない美味しさ。松波飴と言われる、手づくりの米飴です。米飴は、古くから能登の生活の中で作られてきました。「田んぼに落ちた穂を集めておいで。たくさんひろうたら、それで飴つくったるぞ。」と言われて、子供たちは喜んで田んぼの仕事を手伝ったもんや。松波のお年寄り達は、家々で作られていた飴の思い出を持っています。砂糖が貴重だった時代、子供たちの大好物の甘いものと言えば、この米飴だったのです。
お料理好きの強い味方
甘いものはちょっと・・・という方にも、オススメできるのは、じろ飴をお料理に使う技。飴を作る横井さんによると「料理に使うとやめられない味」だとか。魚の煮付けに飴を少し入れれば、みりんと砂糖の代わりになって、照りもきれいに美味しく仕上がります。黒豆を煮るときやジャムづくりにも使えます。飴をお料理に使いこなして、自然素材で味に差をつけましょう。生の大根の輪切りに飴を乗せて漬けておき、出てくる汁を風邪の時に飲むと、のどの痛みがやわらぐという、昔ながらの知恵も教えてもらいました。なめて楽しむだけでなく、工夫次第で、お料理の腕も上がりますよ。
じっくり5時間、500年変わらぬ製法
米飴の材料は、地元で採れたうるち米と「おやし」のみ。とてもシンプルです。「おやし」とは、大麦の麦芽を粉にしたもの。うるち米を蒸して「おやし」を加え、一晩寝かせて醗酵させます。これを麻袋に入れて絞った汁を直径1mはある大釜に入れて、じっくり煮詰めること5時間。釜につきっきりで、しゃもじで何度もすくいながら飴の粘り具合を確かめます。季節によって温度の具合が微妙に変わります。通年同じようにするには添加物が必要になりますが、天然素材の無添加にこだわり、飴の固さを「長年の勘」で調整していくのです。今は、3代目のヨシ子ばあちゃんから後継ぎし、千四吉さんが釜場を守っています。
お米の恵みを余すことなくどうぞ
千四吉さんは、飴づくりの過程で出る米の絞りかすをもう一度釜に入れて残った飴で甘味をつけ、小麦粉の生地に混ぜてパンケーキのように焼いたお菓子など、新しい商品開発にも意欲的です。もともとは、「寒の飴」といって、農閑期に作っていた松波飴。また夏になって米を余らせないように加工して食べようとしたことで「もったいない」が「おいしい」になっていきました。絞りかすまで、もったいないから余すことなく使うのは、まさに能登スタイルです。暮らしの知恵とものを大切にする心が詰まっているから、味わうとほっとする優しい甘さなんですね。
商品名 | 米飴(じろ飴) 豆 6つセット |
内容量 | 50g ×6 |
原材料 | 国産米、国産大麦 |
保存方法 | 常温 |
賞味期限 | 製造日より1年間 |
製造者 | 横井千四吉 〒927-0602 石川県鳳珠郡能登町字松波12-83-1 0768-72-0077 |
※本商品は熨斗とラッピング対応不可商品です。
※写真の商品を6個お送り致します。