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石川県・能登は、日本で唯一残っている揚げ浜式塩田での塩がよく知られているかと思いますが、揚げ浜式塩田以外での塩も作られています。ここでは、能登で作られている3種類の塩を紹介したいと思います。

1.揚げ浜式塩田の塩



塩田と呼ばれる砂地に海水を撒き、太陽の光と海、そして山からの風の力で砂地を乾燥させていきます。
塩分を多く含んだ砂を集めて、垂舟という木製の箱にいれ、そこに海水を流し込んで塩分濃度の高い海水「かん水」を取ります。この「かん水」をじっくり時間をかけ釜で煮詰めることで塩が出来上がります。
とれた塩は保管場所へ移し、3日間ほど放置して、アクが切れたら袋詰めされます。
昔ながらの、揚げ浜式で人の手によって作られる塩の原料は 目の前に広がる日本海の海水です。
揚浜式塩田で作られる塩は、ほんのりとした甘みとしっかりとした辛み、そして味わい深さが魅力です。

【工程について】
天日:太陽や風の力といった自然エネルギーで水分を蒸発させる方法
平釜:蓋をしない釜で煮詰めて塩を結晶化させる方法

奥能登揚げ浜塩田 しお


 
商品名 奥能登揚げ浜塩田 しお
原材料 海水(能登半島)
工程 天日、平釜
熱量 0kcal
タンパク質 0mg
脂質 0mg
炭水化物 0mg
ナトリウム 34.6g
カリウム 90mg
カルシウム 110mg
マグネシウム 420mg
(数値は100gあたり)

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2.流下式塩田の塩



揚げ浜式塩田との違いは、塩作りのファーストステップ、海水の濃縮方法。天然のよしで作ったすだれを斜めにたらし、海から引き込んだ海水を何度も何度も循環させて吹きかけ、工房内を通り抜ける海風と太陽の日差しで水分を蒸発させ、塩分を濃縮させる方法です。この方法を流下式塩田と呼びます。原料は揚げ浜式塩田同様、能登半島沖のきれいな海水のみです。

【工程について】
天日:太陽や風の力といった自然エネルギーで水分を蒸発させる方法
平釜:蓋をしない釜で煮詰めて塩を結晶化させる方法

のと珠洲塩(一番釜)


 
商品名 のと珠洲塩
原材料 海水(能登・珠洲)
工程 天日、平釜
熱量 10kcal
タンパク質 0.1g/100g未満
脂質 0.1g/100g未満
炭水化物 2.4g
ナトリウム 36.8g
カリウム 240mg
カルシウム 258mg
マグネシウム 744mg
数値は100g当たり  

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3.海洋深層水の塩



この塩は原料となる海水に特徴があります。海水を汲み上げているのは能登半島小木沖3.7km、深さ320mの海域。
外海に出ることなくゆっくりと日本海を巡回し、長い時間をかけて熟成された日本海固有水とも呼ばれる性質の優れた海水です。清浄性を保ちながら、60度以下の低温でじっくり精製。気温や湿度の管理、透明感を増すため最初の結晶を取り除くなど手作業で行っています。低温での精製のため、塩自体の粒が大きいのも特徴の1つです。

【工程について】
逆浸透膜:海水に圧力をかけることで真水のみが膜を通る。それによって塩分濃度の高い海水を作る方法
平釜:蓋をしない釜で煮詰めて塩を結晶化させる方法

能登の塩


 
商品名 能登の塩
原材料 海水(能登海洋深層水)
工程 逆浸透膜、平釜
熱量 0kcal
タンパク質 0mg
脂質 0g
炭水化物 0g
ナトリウム 31g
カリウム 70mg
カルシウム 580mg
マグネシウム 220mg
数値は100g当たり 

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